浦島太郎

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浦島太郎

むかし、むかし、あるところに浦島太郎という
若い漁師がおりました。
ある日、浦島が浜辺に出かけると、
子どもたちにいじめられている亀を見つけました。

子どもにいじめられている亀と浦島太郎 子どもにいじめられている亀と浦島太郎

「これこれ、亀をいじめてはいけませんよ」
浦島が子どもたちにたしなめました。
「これはオレたちが見つけたんだ。
だから自由にしていいんだ」
と子どもたちは言いました。

「分かった。じゃあ、このお金でその亀を売っておくれ」
「いいよ」
浦島は子どもたちから亀を買い、海に逃してあげました。

亀を逃してあげる浦島太郎 亀

「もう、捕まるんじゃないよ」
浦島がそう言うと、

「助けてくださり
ありがとうございました。
お礼に竜宮城へお連れいたします」

「竜宮城とは?」
「海の中にある楽園です」
亀は浦島太郎を甲羅に乗せて、海へと潜っていきました。

竜宮城へ向かう浦島太郎

海の中では不思議と息ができます。

泡
泡

泡がゆらゆら上へと登っていきます。
見えあげると水面がキラキラと輝いていました。
しばらくすると、大きな門が見えてきました。

門

「あれが竜宮城です」
そこには立派なお城が建っていました。

竜宮城 乙姫

竜宮城へ着くと、美しい乙姫が出迎えてくれました。
「亀を助けてくれてありがとうございました。
宴を用意しましたので、
是非お楽しみください」

鯛 カレイ 海藻 貝 音 イカ

鯛やカレイが歌い、踊り、楽しい音楽が流れます。
豪華な食事も運ばれてきます。

宴は次の日も、その次の日も、毎日、毎日続きました。
浦島は毎日楽しく暮らしていました。
しかし、村に残してきた両親のことが気になり、
帰ることにしました。

乙姫に挨拶する浦島

「どうしても帰られるのですか?」
乙姫は引き止めました。
「はい。今も帰りを待っている両親のことが心配です」

玉手箱

「そうですか。それは残念ですが、
この玉手箱を差し上げます。
ただし、絶対に箱を開けてはなりません」
そう言って、乙姫は浦島に玉手箱を渡しました。

浦島は乙姫との別れを惜しみつつも村へと帰ってきました。

村に戻ってくると、あたりの様子が変わっていました。
家や風景が、見慣れていたはずのものが
何一つありませんでした。
自分の家すら、なかったのです。

松

「ここらへんに、浦島という家はありませんでしたか?」
浦島は通りすがりの人に尋ねました。
「あぁ、その昔浦島太郎という若い漁師がいて、
ある日海に出たっきり、そのまま帰らなかったそうだ。
もう三百年も前の昔の話だがな…」

なんと竜宮城での数日間の出来事は、
地上では三百年の時間が過ぎていたのです。

落胆する浦島

落胆した浦島は、乙姫からもらった玉手箱を
開けることにしました。
すると、箱からはもくもくと
煙が出てきました。

玉手箱を開ける浦島

すると、たちまち浦島はおじいさんになってしまいました。

おじいさんになった浦島